「工場や倉庫など大きなシャッターの開閉に、もう少しスピードがあればいいのに…」と思ったことはありませんか?
特に、シートシャッター(ビニールシート製の高速開閉シャッター)を導入しているのに「意外と遅く感じる」「もっと早く動かせないの?」と感じるケースは少なくありません。
本記事では、シートシャッターの開閉速度を調整する方法を中心に、速度設定を変更する際の注意点や安全面への配慮などをわかりやすく解説します。
関西エリア(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)で工場や倉庫をお持ちの方はもちろん、店舗などでシートシャッターを使っている方もぜひ参考にしてください。
速度の最適化によって作業効率や安全性を高めるヒントが見つかるはずです。
シートシャッターの速度は本当に調整できる?
「シートシャッター=高速開閉」と聞いて導入したはずが、思ったよりスピードが遅い…。そもそもシャッターの速度は変えられるのでしょうか?
結論から言えば、機種や制御方式によっては調整可能なケースがあります。
- 高速シートシャッター(ビニール製)
多くのモデルがインバーター制御を搭載しており、コントローラーから開閉速度をある程度設定できるようになっています。 - 一般的な電動シャッター(巻き上げ式の鋼製など)
多くの場合、速度は固定で、ユーザーが簡単に変更できない構造です。速度を変えたいなら、インバーター制御盤の後付けやモーター交換など、大規模な改修が必要になるかもしれません。
したがって、シートシャッターが本来高速開閉型であれば、設定や制御装置の変更でスピードをアップ・ダウンできる可能性が高いと言えます。
なぜ速度を調整したい?~メリットとニーズ
シートシャッターの開閉速度を変えたい背景には、さまざまな現場の要望があります。
代表的なメリット・ニーズを挙げると、以下のようになります。
- 作業効率アップ
物流倉庫や工場ラインで、シャッターの“待ち時間”が短縮されると、車両や人の出入りがスムーズになり、作業効率が向上します。とにかく高速にしたいという要望は多いでしょう。 - 空調・衛生管理
シャッターが高速に動くほど、室内外の空気が混ざる時間が短くなるため、空調コストの削減やチリ・虫の侵入を防ぎやすくなります。食品関連の工場などでは特に重要です。 - 安全性向上
一方で、閉まるスピードをゆっくりにしたいというニーズもあります。衝突や挟まれ事故のリスクを避けるため、あえて速度を落とすことで安心感を得られるのです。例えば大きなフォークリフトが行き来する倉庫では、急に閉じて事故にならないか心配…と感じることもあるでしょう。 - 騒音対策
開閉が速すぎると、衝撃音や金属音が大きくなるケースもあります。スピードを多少落として衝撃を緩和することで、近隣や社員への騒音を低減する効果が期待できるかもしれません。
このように、「もっと速く」「逆にもっとゆっくり」「不具合で遅くなっているのを元の速度に戻したい」など、速度調整には多岐にわたる目的があります。
シャッターの速度を左右する仕組み
実際、シートシャッターの速度はどのように決まっているのでしょうか?
そこにはモーター制御とインバーターの役割が大きく関係します。
1.インバーター制御とは
インバーターとは、交流電源の周波数を変換してモーターの回転速度を制御する装置です。
例えば周波数を上げればモーターの回転数が増え、シャッターがより高速に動きます。
逆に周波数を下げて回転を抑えれば、動きは遅くなります。
高速シートシャッターの多くは、このインバーターを内蔵しており、コントロールパネルやスイッチボックスで設定値を変更することで開閉速度を調整可能になっているのです。
2.モーター出力やトルク
もちろんモーター自体の出力やトルク上限も速度に影響します。
インバーター制御があっても、モーターの物理的限界(出力が足りないなど)を超える速度までは上げられない仕組みになっています。
あまりに負荷をかけるとモーター寿命が縮むリスクがありますので、メーカー推奨の範囲内で設定することが大事です。
3.安全装置との連動
高速化するほど危険度が上がるため、センサーや安全装置との連動が不可欠です。
例えば障害物を検知すると減速または反転する機能が備わっていることが多く、そこが正常に動いていないと事故の元になります。
速度調整だけでなく、安全面の点検も並行して行う必要があります。
具体的な速度調整の手順(シートシャッターの場合)
ここでは、インバーター制御やコントロールパネルを搭載した「高速シートシャッター」を例に、一般的に考えられる速度調整の流れを紹介します。
機種ごとに操作方法は異なるため、必ず取扱説明書やメーカーのガイドに従ってください。
- 取扱説明書を確認
まずはシャッターの型番やメーカーを確認し、マニュアルに「速度設定」「インバーター調整」といった項目がないか探します。メーカー公式サイトから取扱説明書をダウンロードできる場合も。 - コントロールパネル(操作盤)の設定画面に入る
多くの高速シートシャッターは、操作盤にあるモード切替ボタンや隠しスイッチで設定モードに入れるようになっています。パスワードや管理者キーが必要な場合もあるので、関係者に確認を。 - 速度パラメーターを変更
「UP速度」「DOWN速度」「加速・減速時間」などのパラメーターが表示されることがあります。ここで希望の数値を入力または上下ボタンで設定します。
例:UP速度:150% → 170% のように周波数を上げるイメージ。 - テスト運転で動作確認
設定を変更したら、必ず数回開閉を行い、正常に動くか、センサーが作動するか、エラー表示が出ないかなどをチェックします。速度を大きく変えると、思わぬ衝撃や騒音が出る場合もあるので注意。 - 異常があれば設定を元に戻す・専門業者に相談
もし動作が不安定になったり、異音や振動が増えたりする場合は無理せず元の値に戻しましょう。それでも解消しないなら故障の可能性があるため、専門業者に連絡してください。
注意:ここで紹介したのはあくまで一般論です。
機種によってはユーザーが設定を変更できない、もしくはメニュー自体が存在しないこともあります。
無理に操作するのは危険なので、分からない場合はメーカーや業者に相談していただくのが一番安心です。
速度変更するときの安全面・注意点
シャッターを高速化する(あるいは極端に遅くする)際には、以下のポイントを押さえておく必要があります。
適切なバランスで調整しないと、思わぬトラブルや故障を招きかねません。
1.安全センサーと連動させる
高速化したシャッターが勢いよく閉まると、人やモノが挟まれる事故が起こるリスクが高まります。
必ず障害物検知センサー(光電センサーや接触センサーなど)が正常動作しているか確認し、定期的に清掃・点検しましょう。
センサーが故障しているときは高速モードで使うのは非常に危険です。
2.故障リスクの増加
シャッターが高スピードで駆動すると、モーターやギアにかかる負荷も増します。
結果として、モーター寿命を縮める可能性がある点を理解しておきましょう。
大きく速度を上げる場合は、許容範囲かどうかメーカー推奨値を確認するのが必須です。
3.動作音・振動
高速化すればシャッターの巻き取りスピードが上がり、動作音や振動が気になる場合も出てきます。
周辺環境(夜間や住宅街)を配慮しないと騒音トラブルになるかもしれません。
必要に応じて防音対策やダンパーの導入も検討しましょう。
4.素人作業の危険
制御盤やインバーターの設定変更は専門知識が必要なケースが多く、下手に触ると誤作動やエラーを招く恐れがあります。
中には電気工事や回路変更が伴う場合もあるため、安全を確保できないときは必ずプロへ依頼してください。
「速度が遅い」「遅くなった」と感じる理由
「シートシャッターが以前より遅くなっている気がする…」という場合、単に設定の問題ではなく他の要因が潜んでいる可能性があります。
以下に主な例を挙げます。
- モーターや駆動部の劣化
長年使用したシャッターでは、モーターの出力低下やチェーンのたるみが起き、結果的に動きが遅く感じられます。速度設定をいじる前に、部品の点検や交換を検討しましょう。 - センサーの誤作動
障害物センサーが汚れなどで誤作動し、通常よりも減速・停止が頻発しているケース。センサー周りの清掃や再調整を行えば、本来の速度に戻るかもしれません。 - 電源やリモコンの問題
電圧が不安定だったり、リモコン電池が弱っている影響で制御信号が遅延している可能性も。意外なところに原因が隠れているかもしれないので、一通りのチェックが必要です。
プロに任せるべきケースとメリット
速度調整自体をユーザーが行える場合もありますが、下記のような状況では専門業者に依頼するのが安心です。
- 機種が不明で取扱説明書も紛失している
どのボタンを押せばいいか分からず、誤操作が怖い場合。 - 設定画面(インバーター制御盤)を開く必要がある
工具で制御盤を開けるなど、素人にはハードルが高い作業が含まれる場合。 - モーターや制御装置が故障している可能性
単に設定変更ではなく部品交換が必要かもしれない。 - 高所作業や安全装置の点検が必要
大型シートシャッターほどリスクが大きく、プロなら適正な速度範囲や安全性確保を一括でサポートしてくれます。
業者に依頼するメリットとしては、速度だけでなく全体の調整・メンテナンスを行ってもらえること、センサーやモーター交換を合わせて提案してくれること、安全面の保証が得られることなどが挙げられます。
関西エリアでの対応:シャッターの速度調整もご相談を
シートシャッターのスピードが遅くて困っている、逆に危険を感じるほど速い、というお悩みなら、まずは安全に配慮した調整が可能か専門家に相談するのが近道です。
関西エリア(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)なら、地元で迅速対応できるシャッター業者も多いです。
我々「シャッター119」のように、工場や倉庫、店舗向けのシャッター修理・調整に豊富な実績を持つ業者に連絡すれば、現地で状況を確認しながら最適な速度設定をアドバイスしてくれます。
「もともとインバーター制御なのか?」「安全装置は正常か?」「モーター故障の疑いは?」など総合的に点検し、必要に応じて部品交換やオイルメンテナンスまで含めて依頼できるのがプロの強みです。
DIYでどうにもならないと感じたら、ぜひ気軽に問い合わせてみてください。
もちろん、「シャッター119」でも24時間365日お問い合わせを受付けております。
シャッターの速度調整に関するご相談がありましたら、遠慮なくご連絡ください。

まとめ:シートシャッターの速度調整は安全第一で
倉庫や工場のシートシャッターは、開閉スピードを上手にコントロールすることで、作業効率や安全性を高められます。
ただし、インバーター制御がない場合は設定変更が難しかったり、無理に高速化すると故障や事故を誘発する恐れがあるため要注意です。
- インバーター制御付きなら速度をある程度調整可能
- 高速化には安全センサーやモーター負荷の確認が欠かせない
- 制御盤の設定変更は専門知識が必要な場合が多い
- 想定通りの速度でないなら、故障やメンテ不足が原因かもしれない
- 不安なときはプロに任せるのが安心
調整や修理で解決できれば、新たなシャッターに買い替えなくても作業効率や利便性を向上できます。
関西全域対応の「シャッター119」では、速度調整の相談や点検・修理を無料で見積もり可能。
シートシャッターのスピードが気になる方は、ぜひご相談ください。
専門家の視点で安全かつ快適な状態に導き、日々の業務がスムーズになるようサポートいたします。
【ご依頼の流れ】
- 点検:まず、シャッターの損傷箇所を点検します。
- 見積もり:修理にかかる費用を見積もります。
- 修理:必要な部品を交換し、シャッターを修理します。
- 動作確認:修理後、シャッターが正常に動作するか確認します。
修理は、必ず依頼いただいたお客様とお話し、ご納得いただいた上で開始させていただきます。
「当初の見積もりよりも部品の発注をしないといけなくなりそう」「費用がかかりそう」だと判断した場合は、必ず手を止めて再度ご提案をさせていただきます。
いきなり修理を始めて、修理後にビックリする金額を請求するようなことはございませんのでご安心ください。
