「電動シャッターが最後まで閉まらない」「中途半端な位置で止まってしまう」
このような不具合でお困りではありませんか?
実は、シャッターの上下限位置を自動制御する「リミットスイッチ」が何らかの理由でズレたり故障したりすると、想定外のタイミングでシャッターが止まってしまうことがあります。
本コラムでは、主に店舗やガレージ、倉庫などに設置された大型電動シャッターを対象に、リミットスイッチに関する基礎知識や調整の手順、さらにはプロに任せるべき判断基準などを詳しく解説します。
関西エリア(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)でシャッタートラブルにお困りの方は、ぜひ最後までご覧いただき、安全確実な運用に役立ててください。
リミットスイッチとは?~シャッター上下限を決める重要装置
1.リミットスイッチの役割
電動シャッターには、上限・下限の停止位置を制御するための装置としてリミットスイッチが搭載されています。
モーターでシャッターを巻き上げたり下ろしたりするとき、あらかじめ設定された位置(リミット)に達すると自動的に動作を停止させる仕組みです。
このリミットが狂うと、余計な位置で止まる・最後まで閉まらない・行き過ぎてシャッターボックスに巻き込まれるなどの不具合が発生します。
▽ 代表的な症状の例
- シャッターが床まで降り切らずに途中で止まる
- 完全に閉まったはずが少し巻き戻って隙間が空く
- ボックス内に巻き取りすぎてスラット(板)が歪む
- 停止ボタンを押しても反応が遅れる、またはまったく止まらない
こうした症状が現れたら、リミットスイッチの調整が必要かもしれません。
2.リミットスイッチとセンサーの違い
シャッターには、リミットスイッチのほかにも障害物を検知するための安全センサー(フォトセンサーや接触センサー)が取り付けられている場合があります。
センサーは、下端に何か物が挟まったり感知ラインを遮られたりしたときに作動してモーターを停止させる装置です。
一方、リミットスイッチはあくまで上下限の位置を制御する装置であり、安全センサーとは役割が異なります。
「障害物があるわけでもないのに途中で止まる」という症状は、リミットスイッチの設定ミスや故障が原因の可能性が高いと言えるでしょう。
シャッターリミットがずれる主な原因
リミットスイッチはシャッター本体とモーターの動きを連動させる繊細な装置です。
以下のような要因により設定が狂ったり、内部部品が故障したりすることがあります。
- 振動や衝撃によるズレ
大型シャッターは毎日のように動かしていると振動が加わり、内部のネジや調整ダイヤルが少しずつ緩む場合があります。
衝撃が加わったり、車や荷物がぶつかったりしてシャッター全体が歪んだ場合にも、リミット位置がずれやすくなります。 - 経年劣化
リミットスイッチの部品(ダイヤルやスプリング、ポテンショメーターなど)は使い続けるうちに摩耗・劣化します。
年数が経つと微妙な誤差が蓄積し、本来の停止位置からズレが生じやすくなるのです。 - 非常操作後の再設定忘れ
停電や非常事態で手動開放を行った後に、リミットスイッチの再設定をせずに放置していると、本来の上下限位置がリセットされる場合があります。
結果として意図しない位置でシャッターが止まるようになることも。 - 障害物が挟まって動作異常
レールに挟まった小石やホコリ、あるいは大きな障害物を巻き込みそうになった際、安全装置やリミットスイッチが誤作動を起こして位置がずれるケースがあります。
これを放置していると、再度正常な上下限を認識できなくなる場合があるのです。 - 内部基板やモーターのトラブル
リミットスイッチ自体は正常でも、制御基板やモーターに不具合があるとリミット指令が正しく伝わらず途中停止してしまうこともあります。
エラーコードが出ている場合は、そもそもリミットだけでなく電気系統のトラブルを疑うべきです。
リミットスイッチの調整~基本手順と注意点
「もしかしてリミットスイッチがズレたのかも…?」と感じたら、まずは再調整(再設定)を試みるのが一つの方法です。
ここでは一般的な電動シャッターに搭載される“機械式リミットスイッチ”の例を挙げ、基本的な調整手順を解説します。
1.準備と安全対策
- 電源をオフ:シャッターを触る前に必ずモーターの電源を切り、ブレーカーを落として安全を確保します。
- 必要な工具を用意:プラスドライバーや六角レンチ、小さめのスパナなど、カバーを外すための工具を事前に準備。
- 脚立と保護具:作業が高所になる場合もあり、ヘルメットや軍手、脚立をしっかり固定して転落防止に気を付けましょう。重いシャッターが突然動く可能性もあるため、無理な姿勢で作業しないよう配慮が必要です。
2.カバーを外してスイッチ部を確認
シャッターのモーターカバーやサイドカバーを取り外すと、内部にリミットスイッチ(またはリミット調整用のダイヤルやレバー)が見えるはずです。
スイッチには「UP(上限)」「DOWN(下限)」などの表示がある場合が多く、それぞれの位置を微調整する仕組みになっています。
3.上下限を合わせる
シャッターをいったん操作できる状態にし(モーター電源をオン)、上限で止めたい位置までシャッターを上げます。
一旦停止させ、再度電源を切ってからリミットスイッチの「UP」側の調整ネジ・ダイヤルを回し、停止位置を固定。再び電源を入れて動作確認し、微調整を繰り返します。
下限も同様に、床やレールとの隙間ができないちょうどよい位置で調整すればOKです。
ポイント:
- 「一発でぴったり合わない」のが普通です。少しずつ回しながら、何度も動作確認して理想の停止位置を探りましょう。
- ほんの僅かの回転で設定値が大きく変わることもあるので、慎重に微調整するのがコツです。
- 作業時は、巻き込みや挟まれを防ぐため十分に距離を取り、周囲の安全を確認します。
4.デジタル式リミットの場合
最近の電動シャッターでは、ポテンショメーターやリモコン操作でリミットを電子制御している機種もあります。
その場合、シャッター付属の操作盤やリモコンから上下限設定をリセット・再記憶できる仕組みが用いられていることが多いです。
具体的な手順はメーカーや機種ごとに異なるため、取扱説明書をよく確認のうえ進めてください。
失敗しやすい調整例~プロに任せるべきタイミング
リミットスイッチの調整は、一見シンプルに見えますが、シャッターの重量やモーターの構造など危険要素も多く、誤った再設定で不具合を悪化させる可能性もあります。
ここでは、ありがちな失敗例と、専門業者に任せた方がよいケースをご紹介します。
1.よくある失敗例
- 力任せにダイヤルを回しすぎ
適正範囲を超えて回してしまい、逆に全く止まらなくなる・逆転運転してしまうことも。 - 上限・下限を勘違い
ラベル表記を見間違えて設定することで、かえってズレが大きくなる例が少なくありません。 - 作業中にシャッターを動かして挟まれ
電源をオフにし忘れ、誤作動でシャッターが動いてケガをする危険があります。 - リミットスイッチ以外の部品が故障している
本当の原因がモーターや基板だった場合、いくらリミットを調整しても改善しません。結果的に余計な時間を浪費するだけに。
2.プロに任せるべきケース
- 何度調整しても同じ不具合が再発:リミットスイッチそのものが故障しているか、内部部品(基板、ギア)が摩耗している可能性があります。
- 大型の重量シャッター:ガレージや店舗・倉庫用シャッターは重く、高所作業になるケースも多いため安全性の面からもプロ推奨。
- 電気配線やモーターへの知識が乏しい:誤った操作で基板を壊したり、感電リスクを招く恐れがあります。
- そもそもどのパーツが原因か分からない:リミットスイッチと思い込んでいて、実はチェーンやベルト、障害物センサーの不具合だったケースも珍しくありません。
業者に依頼すれば、短時間で原因を特定し、正確に部品交換や調整を行ってくれます。
DIYで手こずった挙句に修理が長引くよりも、結果的にコストを抑えられる場合が多いです。
リミットスイッチを修理・交換する際の費用相場
「リミットスイッチの調整だけで済むなら、あまり費用はかからないのでは?」と思うかもしれませんが、実際には原因やシャッターの状態によって金額は大きく変動します。
以下、あくまで目安として参考にしてください。
- 簡単な再調整のみ
出張費+作業費で1~2万円前後が相場。ブレーカー点検や簡易調整で改善できるなら比較的安価です。 - リミットスイッチ部品の交換
故障している場合は部品代+作業費で3~5万円程度になるケースが多いです。シャッターのサイズやメーカーによって変動します。 - モーター・基板周りの修理・交換
リミットだけでなくモーターや制御盤が故障している場合、10万円以上かかることも。シャッター自体が古い場合はまるごと更新を検討することもあります。
「正確な金額は現地で見てみないとわからない」というのが実情です。部品在庫の有無によっても費用や納期が変わりますので、信頼できる専門業者に無料見積もりを依頼し、あらかじめ予算・施工内容を確認するのが賢明でしょう。
再発防止!日頃のメンテナンスポイント
リミットスイッチが正常に働くためには、シャッター全体の状態管理が重要です。
以下のような日頃のメンテナンスを心掛けることで、リミットズレの再発を防ぎ、故障リスクを下げられます。
- 動作チェック
毎回の開閉時に「いつもと停止位置がズレていないか」「途中で異音や異常振動がないか」を確認。
小さな違和感を見逃さず、早めに対処すれば大事に至りません。 - レールやスラットの清掃
レールに砂利やゴミが詰まると、シャッターが引っかかってスイッチ位置が狂いやすくなります。
定期的にホコリを除去して滑らかな動作を維持しましょう。 - 障害物センサーの点検
シャッター下部や横に取り付けられたセンサーが汚れていると誤作動を起こし、途中停止が頻発するケースがあります。
清掃や点検を行い、正常な感度を保つのが大切です。 - 振動・衝撃対策
なるべくシャッターに無理な力を加えないように扱うこともポイントです。
大きな荷物や車がシャッターに接触しないよう注意し、連続操作を避けるなど、丁寧な使用を心掛けましょう。
関西全域でのシャッター修理は「シャッター119」にお任せください
リミットスイッチが原因のシャッター不具合は、早めに解決しないと業務や生活に大きな支障が出ます。
位置ズレ程度であれば調整で直るケースもありますが、モーターや基板が故障している可能性も否定できません。
「シャッター119」では、大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀など関西全域をカバーし、ガレージや倉庫、店舗用の大型シャッター修理に迅速対応しています。
リミットスイッチ調整や部品交換だけでなく、モーターやレールの総合点検も行い、根本的なトラブル解決を目指します。
1.24時間365日、緊急対応可能
突然シャッターが動かなくなったり誤作動を起こして困っている場合でも、深夜・早朝問わずまずはご連絡ください。
24時間受付で状況をうかがい、現場へ急行できる体制を整えています。
2.無料見積もり・相談
「本当にリミットスイッチのせいなの?」「修理費用はいくらぐらいかかる?」という疑問は、実際にシャッターを見てみないと回答が難しい場合が多いです。
「シャッター119」なら、現地調査とお見積もりを無料で行っております。ご予算やスケジュールに合わせた提案をいたしますので、遠慮なくご相談ください。
3.幅広いメーカー・機種に対応
文化シヤッター、三和シヤッター、その他各メーカーの電動シャッターを幅広く扱っており、リミットスイッチの交換部品やモーターを多数取り揃えています。
古い型番のシャッターでも可能な限り対処いたします。

まとめ~シャッターリミットスイッチのズレは放置しない!
電動シャッターが想定外の位置で止まったり、最後まで閉まらなかったりする不具合は、多くの場合リミットスイッチの調整不良が関係しています。
軽度のズレならDIYで再設定して改善することもありますが、誤った操作で故障を悪化させたり、人身事故を引き起こすリスクも無視できません。
- リミットスイッチとは?:シャッターの上限・下限を自動停止させるための装置
- ズレが起きる原因:経年劣化や振動、非常操作後の再設定忘れなど
- 調整手順:上限・下限位置を少しずつ調整しながら動作確認(安全第一)
- 失敗例:ネジを回しすぎ、順番を間違えて逆に止まらなくなる、実は他の故障が原因だった…
- プロ依頼のメリット:安全確実に短時間で直せる、部品在庫あり、他の箇所も総合点検
万が一、何度調整してもうまくいかない、そもそもどう調整すればいいかわからないというときは、ぜひプロに相談してください。
「シャッター119」は、大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀など関西全域で無料見積もりと出張修理を行っています。
リミットスイッチをはじめ、電動シャッターの不調に幅広く対応可能です。
「最近シャッターの停止位置がおかしい」「上限・下限がずれてきて困る」というトラブルは、放置すると高額修理につながる恐れも。
どうぞお気軽にお問い合わせいただき、安心して使えるシャッター環境を取り戻しましょう。
【ご依頼の流れ】
- 点検:まず、シャッターの損傷箇所を点検します。
- 見積もり:修理にかかる費用を見積もります。
- 修理:必要な部品を交換し、シャッターを修理します。
- 動作確認:修理後、シャッターが正常に動作するか確認します。
修理は、必ず依頼いただいたお客様とお話し、ご納得いただいた上で開始させていただきます。
「当初の見積もりよりも部品の発注をしないといけなくなりそう」「費用がかかりそう」だと判断した場合は、必ず手を止めて再度ご提案をさせていただきます。
いきなり修理を始めて、修理後にビックリする金額を請求するようなことはございませんのでご安心ください。
