「見積書を比べてもどこにいくら掛かっているのか分からない」「交換か修理かの判断がつかない」「関西の相場って結局いくら?」
シャッターの交換は、金額の幅が大きくて迷いやすい工事の筆頭です。
実は、シャッターの種類・間口サイズ・付帯工事の有無・施工条件の4要素を押さえれば、費用はおおむね予測できます。
本コラムでは、店舗・ガレージ・倉庫などのロールシャッター(手動・電動・重量・防火等)を対象に、交換費用の相場、見積り内訳の読み方、ケース別の概算シミュレーション(関西想定)、交換と修理の損得分岐まで、プロの視点で丁寧に解説します。
読み終えるころには、「うちならこのレンジ」「いま交換すべきか」が自分で判断できるはず。
もちろん判断に迷う場合は、シャッター119の無料相談・出張見積もりをご利用ください。現地で実測し、費用と工期が一目で分かるお見積りをお渡しします。
シャッター交換が必要になるサインと「交換か修理か」の見極め
「本当に交換が必要?」と迷うときは、安全性・再発リスク・総支払額の3軸で判断します。
安全に関わる兆候があれば迷わず交換寄り、そうでなければ修理で延命が有効なケースもあります。
以下のサインに複数当てはまれば交換検討が妥当です。
交換検討サイン(代表例)
- 本体の歪み・穴あき・重度の錆膨れ(スラット/レールが構造的に損傷)
- 巻上げバネ・シャフトの経年劣化+部品供給終了(10~20年以上経過)
- 電動系統の複合不良(モーター・基板・受信機が同時期に不具合)
- 何度も修理しても再発(年間保守費が高止まり)
- 防火設備の更新要件(法令・建築基準上の更新が必要)
修理・部分交換で十分なケース
- 局所のスラット損傷(一部交換で復旧可)
- ガイドレールの偏摩耗・消音材劣化(レール調整・ライナー交換)
- モーター単体故障/リミット不良(電装のみ更新)
- 錆の初期症状(下地補修+再塗装で延命)
目安:修理費の合計が新規交換の50~60%を超える、もしくは15年超+部品供給不安なら、総額的には「交換」が得。逆に、単独部品交換で安定運用が見込めるなら「修理」推奨です。
【相場早見】シャッター交換の費用レンジ(種類別・規模別)
ここが最も気になるポイント。
関西の一般的な条件下での工事一式(税込目安)を示します。
これには本体+標準取付+撤去処分が含まれる想定ですが、足場・夜間・電気配線延長・下地補修などは別途になるのが通常です。
種類別の概算相場(間口×高さの参考を併記)
種別 | 代表サイズの目安 | 相場レンジ(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
軽量 手動(店舗・ガレージ) | W2.7~3.6m × H2.2~3.0m | 18~45万円 | 標準色・スラット交換/本体入替一式 |
軽量 電動(同上) | W2.7~3.6m × H2.2~3.0m | 35~80万円 | モーター・操作部含む。電源新設は別途 |
重量 電動(倉庫・工場) | W4.0~6.0m × H3.5~5.0m | 80~200万円 | 巻取軸・ブラケット強化、搬入機材あり |
透視・換気スラット仕様 | 同上 | +5~20万円 | パンチング・グリル等の意匠加算 |
高耐食(塩害対応・SUS等) | 同上 | +10~40万円 | 素材・塗装グレードによる |
防火シャッター(更新) | 開口条件に依存 | 150~400万円 | 申請・試験・報告含む別体系(要調査) |
サイズが1m上がるごとに、スラット枚数・軸径・駆動機の規格が変わり段階的に跳ね上がる点に注意。大型=比例ではなく階段的にコストが上がります。
付帯・追加費用の相場感
- 既設撤去・処分:1.5~5万円(重量・運搬経路で変動)
- 電源工事(100V→200V/専用回路):2~10万円
- 下地補修(ALC/モルタル欠損):3~20万円
- 足場・高所作業車:2~20万円(高さ・設置難易度)
- 夜間・休日割増:工事費の10~30%目安
- 道路使用許可・養生:1~5万円(必要な場合)
見積書の「読み方」完全解説(どこにお金が掛かる?)
同じ“○○万円”でも、内訳の厚みは会社ごとに違います。
比較すべきは合計ではなく項目の妥当性。
以下のチェックポイントで、適正価格の見極めが可能になります。
主要項目とチェックポイント
- 本体セット価格(スラット・軸・ケース・レール)
- メーカー/型式/材質(鋼板・アルミ・ステンレス)表記の有無
- 仕上げ(焼付塗装・色番号)・オプション(換気・採光)
- メーカー/型式/材質(鋼板・アルミ・ステンレス)表記の有無
- 駆動・操作部(電動のみ)
- モーター容量(○W/○V)・受信機・操作盤・安全装置の明細
- 既設再利用か更新か/保証条件
- モーター容量(○W/○V)・受信機・操作盤・安全装置の明細
- 撤去・処分費
- 既設の重量・搬出経路に対する費用妥当性(階段搬出は加算妥当)
- 既設の重量・搬出経路に対する費用妥当性(階段搬出は加算妥当)
- 取付施工費
- 取付方法(溶接・アンカー)/シーリング・調整含むか
- 芯出し・リミット調整・試運転・養生費の含有
- 取付方法(溶接・アンカー)/シーリング・調整含むか
- 電気工事費
- 専用回路/ブレーカー追加/配線距離・露出/隠蔽表記
- 専用回路/ブレーカー追加/配線距離・露出/隠蔽表記
- 仮設・機材(足場・高所作業車・クレーン等)
- 現地高さ・間口・道路条件に対し妥当か
- 現地高さ・間口・道路条件に対し妥当か
- 諸経費・運搬・雑材
- 合計の5~15%の範囲が一般的。過大なら要確認
- 合計の5~15%の範囲が一般的。過大なら要確認
見積り比較のコツ:A社は“本体込・施工込”、B社は“本体のみ”など、前提が違う場合が多いです。含まれる/含まれないを横並びにして比較しましょう。シャッター119では内訳の意味を口頭+書面で丁寧にご説明します。

ケース別シミュレーション(関西想定の概算例)
「うちだといくら?」のイメージが湧くよう、よくある5パターンで概算シミュレーション。
実測前の方向性の把握にお役立てください。
ケース1|路面店・手動から同等手動へ入替
- 条件:W3.0m×H2.5m/軽量鋼板・標準色
- 内容:既設撤去・本体入替・レール更新・試運転
- 目安:22~38万円(税込)
- 加算要因:軒天が高所/意匠色/換気スラット
ケース2|路面店・手動から電動化して入替
- 条件:W3.0m×H2.5m/リモコン操作・安全装置付
- 内容:本体入替・モーター・受信機・電源回路新設
- 目安:45~78万円
- 加算要因:200V化・配線距離長・壁内隠蔽・夜間工事
ケース3|倉庫・重量電動(中規模開口)
- 条件:W5.0m×H4.0m/重量スラット/押しボタンスイッチ
- 内容:既設撤去・本体一式・高所作業車・試運転
- 目安:110~170万円
- 加算要因:クレーン搬入・補強下地・強風仕様
ケース4|カーテン(スラット)だけの部分交換
- 条件:レール・箱は健全、スラット腐食のみ
- 内容:スラット製作・入替・芯出し調整
- 目安:15~45万円(幅・高さで変動)
- 注意:レールが摩耗している場合は同時更新推奨
ケース5|海沿い立地の高耐食仕様に更新
- 条件:W3.6m×H3.0m/アルミorSUS+重防食塗装
- 目安:60~110万円
- 効果:錆トラブル減・長期TCO低減
※防火シャッター更新は別体系(計画・申請・試験・報告)となり、開口条件次第で150~400万円レンジ。まずは用途・建物区分の確認が必要です。
交換 vs 修理・メンテ、長期コストはどちらが得か
「あと5年持てば十分」「毎朝の開閉が命」
用途で最適解は変わります。
初期費用だけでなく、5~10年の総費用(TCO)で考えるのが正解です。
判断の目安(TCO思考)
- 年間修理・停止リスク(売上損失)+保守費が交換費の15~20%/年を超える → 交換
- 主要部品の供給終了・再発性が高い → 交換
- 軽微で再発リスク低/部品供給安定 → 修理で延命
簡易比較例(路面店 W3.0×H2.5・10年想定)
- 交換(電動):初期60万円+年次点検0.8万円×10=68万円
- 修理延命:初年モーター交換25万円+3年ごと調整3万円×3+不定期停止の機会損失=34万円+α
→ 停止リスクが売上に響く業態なら、安定稼働の交換が結果的に有利。
仕様選びで費用が変わるポイント(失敗しない発注のコツ)
同じサイズでも、仕様の選択で価格も使い勝手も大きく変わります。
過不足ない仕様選定がコスパの肝です。
- 手動/電動:開閉頻度が高い・出入りが多い・高齢者や女性スタッフが多い → 電動推奨
- 材質:コスト重視=鋼板、軽量・耐食=アルミ、塩害・衛生=ステンレス
- 安全装置:光電センサー・安全エッジは電動の必須品(人的事故回避)
- 意匠/機能:パンチング(換気)・スリット(採光)・色指定(ブランド統一)
- 防錆・塗装:海沿い・工場は重防食を。将来の錆補修費を圧縮
- 制御:リモコン・スイッチ・タイマー・連動制御(防犯・防災)
- 風圧対応:台風ルートの和歌山・淡路・阪神湾岸は風対策等級を確認
工期と段取り(最短復旧のために知っておくこと)
「いつ使えるようになる?」は重要な関心事。
標準的な段取りと目安工期を把握しておくと、休業日や搬入出と無理なく調整できます。
- 現地調査・採寸(30~60分)
- お見積り/仕様確定(当日~数日)
- 製作手配(既製3~10日、特注10~20日目安)
- 施工(取替え):小型半日~1日、重量1~2日
- 試運転・引渡し:リミット・安全装置・操作説明
夜間・定休日工事も調整可能です。商店街・前面道路の条件によっては道路使用許可が必要になるため、早めのご相談がスムーズです。
よくある質問(FAQ)
お問い合わせの多い疑問をまとめました。
詳細は現地拝見のうえ、最適解をご提案します。
Q1. 既存レールや箱は再利用できますか?
A. 摩耗・歪みが少なければ再利用可。ただし芯ズレが残ると再発要因です。同時更新のほうが結果的に安価なケースも。
Q2. 電源は100Vでも動きますか?
A. 小型は100V可。中~大型・頻繁運転は200V推奨。新設工事は別途。
Q3. 交換後の保証は?
A. メーカー保証+施工保証(内容・期間は製品により異なります)。詳細はお見積り時に明示します。
Q4. クレジット・請求書払いは可能?
A. 企業・店舗のお客様の与信枠/条件に応じて柔軟に対応します。ご相談ください。
Q5. 火災保険や風災で使えますか?
A. 適用される場合があります。見積書・写真・被害状況の整理をお手伝いします。
Q6. 防火シャッターの更新も依頼可能?
A. 可能です。法令手続き・性能確認を含むため、早めの計画立案が肝心です。
見積り依頼を成功させる情報の集め方(チェックリスト付き)
情報が整っているほど、早く正確な見積りが出せます。
撮影・採寸のコツも合わせてどうぞ。
準備すると良い情報
- ざっくりの幅W×高さH(内法/外法の区別は不要、写真があれば尚可)
- 現在の種類(手動/電動/重量)、使用頻度(1日何回)
- 困りごと(重い・錆・異音・破損)といつから
- 立地環境(海沿い/幹線道路沿い/強風)
- 電源状況(100V/200V・分電盤位置)
撮影のコツ
- 正面の全景、左右レールの足元~上端、ボックス(巻取り部)、操作部(リモコン・スイッチ)
- 傷・錆・歪みのクローズアップ
- 外部障害(庇・看板・街路樹)・搬入経路が分かる1枚
画像・情報を頂ければ、電話・メールでの概算提示→現地で最終見積までスピーディに進みます。
まとめ
シャッター交換の費用相場は、種類×サイズ×付帯工事で決まります。
安全リスクが高い・再発が続く・部品供給が切れたなら、交換が長期的に安い選択。
逆に、局所の不具合なら修理・部分交換で十分です。
関西は塩害・強風・粉じん・湿気など環境負荷が大きく、仕様選びが寿命とコストに直結します。
迷ったら現地診断→複数案比較が最短ルート。
シャッター119が、費用・工期・仕様のバランスが取れた最適解をご提案します。
もし、「だいたいの予算が知りたい」「修理か交換かをプロ目線で聞きたい」「最短で復旧したい」
こういったお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
関西全域(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)を幅広くカバー。
店舗・倉庫・ガレージのロールシャッターに精通したスタッフが伺います。
シャッター119は、数字に強い提案と丁寧な施工で、あなたの現場を安全かつ経済的にアップデートします。
まずは無料相談から、気軽にお声がけください。
【ご依頼の流れ】
- 点検:まず、シャッターの損傷箇所を点検します。
- 見積もり:修理にかかる費用を見積もります。
- 修理:必要な部品を交換し、シャッターを修理します。
- 動作確認:修理後、シャッターが正常に動作するか確認します。
修理は、必ず依頼いただいたお客様とお話し、ご納得いただいた上で開始させていただきます。
「当初の見積もりよりも部品の発注をしないといけなくなりそう」「費用がかかりそう」だと判断した場合は、必ず手を止めて再度ご提案をさせていただきます。
いきなり修理を始めて、修理後にビックリする金額を請求するようなことはございませんのでご安心ください。
